USELESS

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歩いてたら昔のことを思い出した。高校生だった頃、天才に絡まれた時期があった。2年だったと思う。同じクラスの、Kという奴。たまたま席が隣になったら、やたらと絡んでくる。Kのことは、数学部の頭いいヤツ、くらいにしか思ってなかった(あと英語がペラペラだった、教師より流暢だった)。まあ、特別仲良くなる理由はなかった。高2の自分は割と閉鎖的で、クラスの誰ともつるんでなかった。音楽ばっか聴いてた。Kは朝、学校いく途中も絡んできた。イヤホンで音楽きいてんのにな。何はなしてたのかは思い出せない。あるとき、カミュの「異邦人」が話にあがった気がする。太陽のせいでどうたらこうたら、何いってんのかわからんかったが、話はきいた。図書室で借りたのか?あいつマジでそんな本読んでたのな。高2で。俺はなにを読んでたっけ?2年で修学旅行いったが、そんとき春樹のねじまき鳥よんだ気がする。同じホテルの部屋になった奴はジョジョ読んでた。あと同じ班になった人、その時すでに気になってたけど告白とかしたのは3年の10月だ。でもほとんどの人とは仲良くなかった。よく分からねー人たち、と思ってた。部活は良かった。先輩より後輩のが好きだった。居心地が良かったのかも。文化祭でディープ・パープルを弾いた。それでちょっとモテた。あと文化祭の運営まで参画した気がする。なんかクラス会議?終わるの遅くてだるいなと思って立候補した。対して運動会、じゃない、体育祭はやる気なかった。熱かったし、盛り上がりすぎていて。そういうのしんどい。文武両道みたいな風だったが受験まで勉強に興味なかった。駅前のツタヤで[映画]を選ぶ時間が良かった。CD借りてきて、リッピングして、DVDを、当時もってたMACBOOKに差し込み、カフェオレを作って夜中まで観ていた。映画みるようになってから音楽きくの減ったように思う。名作コーナーで借りたタルコフスキー。よく分からんがマジでスゲー。その頃シザーハンズが一番好きだった頃だわ。勉強しねーとな、とか思ってやりだしたのはかなり遅かったが割とすんなりスムーズに行った。予備校いってる奴ら嫌い。つって図書室で勉強して彼女と一緒に帰りそれは忘れられないだろう。毎晩ルーティンを組んで英単語と英文を音読した。KPIつくって達成するように各教科で投入時間マネジメントしてたのは今思うとストイックだな。数学苦手だったが数学で受かったようなもんだった。たぶんあいつ、数学部のKは留学したんかな。いま職場で向かいにいる人がKに似ていて思い出したのだと思う。