USELESS

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USELESS

デフトーンズのBe quiet and driveとかいう97年の名曲がある。いやほんと最近はじめて聴いて、ええやんけ…と何回も聴いてんだけど。なんで今まで通ってこなかったのか不思議なくらい馴染む。10代の頃に聴いてたらすごいハマってたろうなって。曲自体は予備知識なしで聴いたらグランジ、オルタナに近く、よりソリッドなスマパンという感じ。スマパンなんて高校んときにバカほどサイアミーズ・ドリーム聴いててもちろんレディへもマイブラもソニック・ユースもキュアーも一通りディグってたような趣味だったんだけど、件のデフトーンズも10代の自分にオススメしたいが、なぜずっとスルーだったのか分かんねーつっておかしいなって思って他の曲も聴いてみるとなるほど結構ニューメタルしてて。スマパンからの流れで聴けると思うけど、なんかこう超えられない壁がある。実際あった。Spotifyとかの関連アーティストをグラフに、ネットワークに描画するとたぶん島が離れてるんだよな。数ホップ先ではつながらない。よっぽど注意深く回遊しないとたどり着かないと思う。まだサブスクのなかった高校時代のディグといえばYouTubeなんだけど、(行ってた高校が携帯もってきてよかったんで、iPhoneでこのバンドよくね?とか友達とやってた)、関連動画の回遊でもまあ、デフトーンズに来るのは無理だったと思う。ネットワーク内のレコメンデーションって便利なようでいて膠着化しがちで、同じ島の中をぐるぐると回ってるようなことがある。実はスマパンと地続きで聴けるんだよなあってとこまではネットワークが発見してくれないもどかしさがある。プレイリストがそういうふうに使われてるかってっと、あんまりない。創造性(固定観念にしばられない、思ってもみなかった組み合わせ)のあるレコメンデーションができるのはまだ人間のDJが生でやるくらいか?だいたいのDJはつまらんけど。あるいは、ピッチフォークのような、コンテクストの豊富な書き手の文章を読んでるときに、やっぱ発見はある。島があるなら、橋もかけられるはずで、よくいる、どこのグループにも属さないようなヤツ、あれはなんだかんだで友達が多かったり顔が広かったりする。島のリーダーにはならないけど。ミッシングリンクっていうのか?しらんけど。