USELESS

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抽象化に興味がある。例えそれが小さな抽象化だろうと、断続的にトライするべきだと思う。それはあなたの有効なアクトのROIネットワークの各ノードの重みを変えていく。それが簡単であるほど、あなたはそれをする可能性が高くなるからだ。なので、あらゆる種類の創造行為には抽象化のプロセスが必要だ。例えばミュージシャンが音楽を作るとき、一からシンセサイザーを作ったりはしない。計算機の抽象化が提供するシンセサイザーやDAW(あるいはギターなんかの楽器も抽象化だ)がコストを落とし、行為に向かわせる。抽象の圧縮された事による余剰で人間は何かをできる。だから何かを成し遂げるには習熟が必要だというけれどこれも一つの抽象化で、あなたは歩くときにいちいち筋肉の一つ一つに命令を出しはしないということだ。具体が訓練されたとき、総体としての認知能力のコストが下がることが余剰で、完全なフリーの行為はないけれど、もし仮にコストが0でリターンが少しでもあるなら、あなたは絶対にそれをする。重要なのは、考えられるすべての行為のコストで、したがって、何か大きなものを実行して達成したい場合は、そのコストを削減するように考える。冗長なプロセスが多すぎることの弊害は成果物よりも自らの心理的労役を評価してしまうことだ。エネルギーは切れるし意欲みたいなものが保てる時間は限られている。 ついでに、逆にやりたくなければ、コストを上げればいい。めんどくさくすればいい。脳に入れるインプットで、演算結果が変わる。無料のものはその意味で敵になる。あと金払ってる感覚のないもの。あらゆる無料のものが俺たちを誘惑するが、無料のものに関してはやりにくくする方向で防壁を張らないとならない。