USELESS

ARCHIVE

USELESS

徒然なるままに書いていく。 最近読んだ本。スモールワールドネットワークという本を読んだ。昔あったミルグラムの実験で、無作為に住人に手紙を渡して、知り合いの中から、特定の個人に最も近いと思われる個人に手紙を送ってください、でそれを受け取った人も繰り返す、で最終的にその目標の人物のところまで手紙が届くかどうかってやつで、実は6次のステップを挟めば割といける説、世界って結構狭いんですねーというのがスモールワールド理論。実際は手紙の不達とか、送らなかったりして届くほど届かないんだけど、どうやってネットワークの中から経路の探索をするのか、どうやって6次のステップで個人と個人は結びつくのか、ということに対する科学アプローチの理論を飛躍的に進めたのがこの本の著者のダンカンワッツなんだけど。説明すると、ネットワーク理論てのは最初はこう考えられていた:つまり、100個のおはじきをランダムに床にぶちまけて、そこからランダムの選出した2つのおはじきを結びつけていく。。を繰り返すと最終的には全体的には全て繋がった一つのネットワークを形成する。これがランダムネットワークで、確かに全体としてはまとまってるんだけど、特定の個人間(おはじき間)を結びつけようとするとそのパスの長さ(2つのおはじき間を1とする)は結構長くなってしまい、6次ではない。しかし、それに対するスモールワールドネットワークでは、ネットワークの母集団の中でも、小さなネットワークのかたまり(=クラスター)を形成して、それ同士が結びつくことによって探索がしやすくなっており、結果的に6次くらいでどのノード間でも結びつくよという話。簡単にいうとね。例えば、あなたと総理大臣ってのはおそらく遠く感じられるだろうけれども、あなたの知り合いの中のちょっと偉めの人ー>その人のご友人もこれまたエグゼクティブな人ー>その知り合いの政治関係者(秘書とか)ー>政治家ー>政党の人ー>総理大臣にたどり着く、的な。でここで何が起こっているかというと、つまり「どうやったら所定のノードに近づくか」って時に、検索こうほに上がってる人の属性を呼び起こして、それが近そうか、どうかってので判断してるのね。社会学的には所属関係理論というらしいのだけど。つまり、その人の職業とか、人種、コミュニティ、教育、などの属性がわかれば、その人がいるクラスターに近づき、つまり母集団ネットワーク上でのクラスター間を移動するわけだ。そうやって探索すると、まあ大体6次くらいのパスでたどり着くらしい。知らんけど。ふーんと思った。この考えで美女か金蔓でも探すかなと思った。詳しくはケビンベーコンゲームとかでググるとまあ実感湧くと思う。 悪い奴ほど出世する、という本も読んだ。行動経済学、ゲーム理論的にリーダーシップそして出世というものについて毒舌に切り込んだ感じの本で、やばい経済学みたいな匂いのする本です。そういうの好き。大体、権力もったリーダーがなんでそうなっているかってっとインセンティブが働いててそうなったからで、そこに人道主義的な考えを持ち込むのはゲームの規則を無視しているし馬鹿を見る羽目になるから自分の身は自分で守ってね、マジメくん。という感じです。(関係ないけどゲームの規則って映画が30年くらいだったかな?のフランス映画で古典とされているんだけど、あれもゲーム理論で捉えると面白いんだよな。つまり、男女が駆け落ちX駆け落ちでWinWinになるのか、あるいは駆け落ちX体裁守るでWin-Loseで全体の利得がだだ下がるバッドエンドになるのか、って話)。なんだっけ。そう、で結局その出世競争についてもやはり結局は自分の利得を優先する行動の方が、完全なGive戦略よりも優っているってことで、これは確かゲーム理論の実験でしっぺ返し戦略として裏付けあったはず、要するに利他主義とか他人への信頼ではなく、基本的にボスってのは他人の搾取のもとに成り立つもので、まあ基本的に偉いさんは疑ってかかれやって話ですな。はい。 最近やってる遊びは、なんかゲームしながらなんか作るってやつで、めちゃくちゃマルチタスクなんだけど、意外とひらめきというかクオリティが担保されて驚いてる。なんか、作るぞーって思って作ると、結局なんか肩に力入って後から見るとうぜーなってなるじゃないっすか。でもなんか注意がふわっと分散してると、なんか自然になるのよな。今はファイアーエムブレムやりながら曲作ってる。でもあんまり難易度ハードにするとそっちにのめり込んでしまう。多分ポケモンくらいがちょうどいい(わら)。あとはp5jsでお絵描きしながらもいいですね。これも最近読んだ本の情報なんすけど(めちゃくちゃ本読んでると思われるかもしれないが本当に聞き流しているだけなので真剣には読んでない)、集中力には色々と種類があって、ぼーっとマルチタスクする俯瞰的にやるのもいいぞって話だった。それでちょっとこの遊びが腑に落ちた。そのいわゆる典型的な勉強するときの目の前のタスクに対する能動的な集中力だけでなく、DMN、デフォルトモードネットワークを使ったアイデア創発的な挙動は、割とこうぼんやりしてる時に働いたりする。まあみんな知ってるか。